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583 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2021/05/20(木) 11:43:00.33 ID:Fni8KpMk0

「当職は悪くないナリ!相手のあの女弁護士のせいナリ!」
ボギー1はキュムキュムと音を立てて街をゆく。なにやらひとりごちているボギー1を皆、怪訝そうな目で見ている。
「そうナリ!あの弁護士をポアすればいいナリよ!」

都内のマンションの前にボギー1は立っていた。
「ここがあの女弁護士のマンションナリね」
弁護士として住所を開示しようとしたが失敗し、仕方ないので裁判所の前で待ち伏せ尾行して突き止めたのである。
「こんなセキュリティ無駄ナリよ」
オートロックのマンションではあったが、ボギー1はそういうと空中浮揚をして目的の部屋のベランダに降り立った。
ボギー1にとっては幸運なことに、女にとっては不幸なことに、ベランダの鍵はかかっていなかった。
しかしそれに気がつく知能はなかったので、ボギー1は超越神力を用いてベランダのドアを開けて中に入った。
部屋の中では女が驚いた顔をしてボギー1を見る。
「当職に勝ったのがいけないナリ。
ではさよなら法曹ネキ」
そういうとクリームパンみたいな手で手元のスイッチを押して、核ミサイルを打ち込んだ。

翌朝――
「おいボギー1、聞いたか?あのお前をボコボコにした女弁護士、死んだらしいぞ!」
「そうナリか?初耳ナリ」
「どこのニュースでもやってるぜ」
「当職はイメージビデオしか見ない主義ナリよ」
「おいおい・・・」
「しかしその女弁護士も可哀想ナリね。一体誰がどこ産の核弾頭使って殺したナリかねぇ」
「それはまだわからねえって話だぜ。
ん?って、え?」
「ひどいことするやつもいるナリよね」
「お、おいボギー1、お前なんで・・・」
サングラスの男は顔を引きつらせる。
「い、いやまさかな。しかし・・・」
「ん?どうしたナリか?なんナリか?」
ボギー1は顔を真横にしてサングラスの男に顔を近づける。
「い、いやなんでもないんだ、気にしないでくれ!」
「・・・そうナリか、わかったナリ。業務に戻るナリ」

(続く)