589 名前が出りゅ!出りゅよ! (sage) 2021/05/20(木) 11:49:06.06 ID:Fni8KpMk0
「もういい!やめるナリ!その被害者が当職の弟だとでもいいたいナリね?
そうナリよ!確かに彼は当職の弟ナリ!悪魔が突然やってきて弟をさらっていったナリ!
悪い者たちに暴行を受けたナリ!」
「いいえ違います。あなたが殺したんです。そして、同僚はそのことに気がついた。だからあなたは彼を―」
「そんな証拠はないナリ!当職は燃料棒なんかもってないナリよ!どうやって殴り殺すナリか?」
「ハイ確かにこの被害者は燃料棒で殴り殺されたようです。
しかしこの記事にはそんなこと書いてありません。
未発表で、警察しかこのことを知りません。なぜあなたがご存知なのでしょうか?」
「あああああああああああああああああああ」
ボギー1は絶叫する。古畑は続ける。
「そして、先日、とある女弁護士が核ミサイルを撃ち込まれて殺されました。その方はあなたとの訴訟で、あなたを完膚なきまでに叩きのめしたようですね。
そんな人が核ミサイルで殺される、これは偶然でしょうか?」
「あああああああああああああああああああ」
三度絶叫。
「すべて知られてしまったあなたは同僚を殺害した」
古畑は絶叫しながら踊り狂うボギー1を見据えながら言った。ボギー1は我に返って答える。
「全部憶測ナリ!証拠はあるナリか?」
ボギー1は反論する。
「凶器すら見つかっていないナリ。どうして当職がやったと言えるナリか?」
「凶器なら見つかりました。あなたの絶叫が教えてくれたんです」
そういいながら、古畑は一枚の十円玉を取り出す。
「これが凶器です。血がついていますが被害者の血と一致しました。
こいつは自販機から大量に出てきたようです。今、その自販機を調べさせています。さらに大量の十円玉が見つかるでしょう。
あなたはその大量の十円玉を、なにかビニール袋のようなものに詰めて彼を殺害したんです。
ビニール袋は外にでも捨てれば風に乗ってどこかへ飛んでいってくれます。
しかし十円玉はそうはならない。
処分に困ったあなたはその十円玉を使い切るために、自販機で大量の飲み物を買った。
自販機でお汁粉以外は売り切れていたのはそのためです。そして、冷たいものを飲みすぎたあなたは下痢になり脱糞した。
どうでしょうか?」
古畑は一気にまくし立てる。
(続く)