669 撃たれても動く名無し@転載禁止 2023/06/27(火) 17:11:35.62 ID:Bo75Vesn0
多数派に訴える論証
衆人に訴える論証としても知られている。この論証は、あることを信じている人がたくさんいる(あるいは、多数派である)という事実を、そのことが正しいことの証拠として扱うものである。このタイプの論証が、先駆的なアイディアが人々に受け入れられることを阻んだ例も多い。たとえば、ガリレオが、太陽系の中心は太陽であるというコペルニクスの正しいモデルを支持して笑いものになったのは、当時の人々のほとんどが、太陽が地球の周りをまわっていると信じていたからである。より最近の例として、H. ピロリ菌が消化性潰瘍を引き起こすと主張した医師のバリー・マーシャルは、最初は科学界から総スカンをくらったのである。
広告はしばしばこの方法を用いる。ただ多くの人が使っているというだけの理由で、消費者に何かを使わせようとするのだ。たとえば、「クールなやつらは皆このヘア・ジェルを使っている。君も仲間入りしよう」といった具合だ。「クールなやつら」になるのはたしかに魅力的な提案だが、広告の品を買えという要求とは何の関係もない。政治家も、キャンペーンを勢いづけ、投票者に影響を与えるため、しばしばこの手のレトリックを用いる。