163 がん患者さん 2016/08/19(金) 07:38:47.51 ID:sh5kRQ490
尊師よ、我が声を聞き届けたまえ。声なき声を受け取りたまえ。
我が嘆きは密林の葉の如く茂り、我が望みは砂漠の砂の如く乾く。
尊師よ、そなたの御前に伏す栄光を許したまえ、我が膝は轡を連ねてそなたを迎う。
そなたは実に火を従え、火を供とする御方。輝かしきものよ、まことにそなたは伸べらるる手を取りたまう。
低きを忌まぬそなたに我らは何を見、三十万の河の何処に集うを見しや。
そなたは高きものに近づく。そしてその柱を毀ちたまう。
富むこと盛んなる森の如くなるといえども、何ぞその御光を防ぐに足らん。
何ぞ我が呼び声の届かざるあらんや。そなたの目は遠く、耳は遥かなればなり。
我が身は十重二十重の鋼に閉ざさるるも、如何ぞ妨げあらんや。
固き縄目に強き鎖あるとも御手を止むることなし。瞬きのうちに灰と崩れん。
されど我らとそなたとの羈綱を断ちたまうことなかれ。これを固からしめたまえ。我らを喜びに憩わせたまえ。
ただにそなたの御手を盾とし、我らに無上の歓喜あらしめんことを。