恒心今昔物語 (20)

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1 がん患者さん 2016/07/02(土) 20:40:18.85 ID:rNWyKdWf0

時は平安、兆堂院の正門・恒天門に対する爆破予告と瓦の盗難が行われるという事件が起きた。
時の左大臣・森公高が爆破予告に関連したとする大納言・藤原太一の追及に対し太政大臣・矢尾渉が疑念を抱き、事件関係者の取調べを開始した。
すると先だって検非違使に捕縛されていた爆破予告と盗難の実行犯、安藤良太が自身は藤原大納言の従者であり、一連の行為は彼の指示によるものであると暴露。森左大臣の嫌疑は晴れ藤原大納言とその一味は追放刑に処され、無事死亡した。
後に大納言・唐澤洋の子で中納言の唐澤貴洋は事件に前後して自身の屋敷近辺で藤原大納言の従者が頻繁に目撃されており、且つ森左大臣が事件の黒幕であるという説に賛同しており為に共犯の嫌疑がかけられる。捜査の結果、唐澤中納言の屋敷より恒天門より盗難された瓦の一部と爆破予告文の写しが発見され、中納言は追放刑に処された。
なお、この事件により唐澤洋は右大臣にはなれないもよう。
『恒天門の変』