第四次飴戦争路線 (497)

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490 がん患者さん (sage) 2016/08/26(金) 22:58:08.72 ID:UYXQaAxfI

オルフェにこんな曲があってサンド

それはいつからあっただろうか
とある教会に存在した一粒の飴
まだ最初は誰も気づかず
放置されていた

しかしそれは空梅雨だった六月
誰かがその飴の存在に気が付いた
その飴はとても甘く
笑ってしまうほど美味しい物であった

それに気が付いた他の信徒たちも
飴を取っては舐め
甘く笑える快楽に
嵌っていったと言う

しかしそれを良く思わない人々がいた
それはかつての飴の所有者だった
彼らは教会に攻撃をしかけた
当然信徒たちもそれに応戦する

最初はかつての所有者たちの
数の暴力により一時期不利であったが
戦略は教団の方が強く
一気に逆転してしまう

これを重く見た司祭は一度教会を閉鎖し
ルールを変える事にした
それでも争いは終わらず
信徒たちは別の教会に移動する

その教会は廃墟同然でそこには
大量の忌々しき文字が刻まれた絵画があった
信徒達はそこで攻撃をしつつ
所有者の身元特定や暗殺を行った

争いはいつしか収まり
飴もいつしか放置されてしまった
教会が戻った後その飴の存在は
教団の歴史から消し去られてしまう

消し去られた麻薬の飴
今は誰も触れず話にすらしないだろう
けれどその飴は
今も誰かを狂気に陥れている