24 がん患者さん 2016/08/09(火) 11:32:13.64 ID:LYchk5OB0
サイモントン療法は、米国の放射線腫瘍医で心理社会腫瘍医であるカール・サイモントン博士 ( O. CARL SIMONTON, M.D.)により開発された、がん患者さんとご家族(または支援者) のための心理療法です。 近年では、がんのみならず、ストレスに起因するさまざまな病気に対してサイモントンのプログラムが提供されています。
米国にて、学会認定の放射線腫瘍医として、がん治療の第一線で活躍していたサイモントン博士は、臨床で患者さんの治療を重ねるにつれ、診断と治療が同じでも、成果が出て健康を取り戻す患者さんと、全く成果が出ずに死を迎える患者さんとに分かれるという矛盾に直面します。
ここで、患者さんの精神・心理状態、またそれにともなう生きる姿勢が、病気や治癒の過程に影響を与えることを認識します。希望をもって治療や日常生活に取り組む患者さんと、絶望感に苛まれながらそうする患者さんとのあいだに、大きな回復の差を見たのです。その後、がんと心の関係に関する研究を行い、そのことを実証しました。
現代ではさまざまな科学的研究により、精神・心理面、感情面が人間の免疫機能に大きな影響を及ぼしていることが証明されるようになりましたが、標準的な医療現場では、残念ながらそれらの面への効果的アプローチは体系的に取り入れられていないのが現状です。
病状が緩和されたり治まるだけでなく、こころも 身体も 魂も ― すなわち人間そのものが健全なバランスを取り戻して、私たちは初めて真の健康を獲得することが可能となります。
サイモントン博士は現代医学の盲点にメスを入れるべく、プログラムを開発、約40年にわたりがん治療の分野で活躍しました。
サイモントン療法は当初、「がんのイメージ療法」でその名が知られるようになりましたが、イメージ療法はプログラムの一部であり、多角的・包括的、かつ体系的に健康へのアプローチがなされています。また、より洗練されたプログラムの拡充を図るべく、日々改良が重ね続けられています。
これまでに、アメリカ及びヨーロッパ各国でプログラムが提供されてきましたが、日本でも2003年に当NPO法人が設立され、定期的なプログラムの提供が可能となりました。
また、2007年度より、文部科学省の『がんプロフェッショナル養成プラン』を基盤とした取り組みに採択され、医学・看護系大学での研修会・講義が行われております。
2008年度には『地域がん診療拠点病院』と連携し、カウンセリングの提供、患者会の開催などを行っており、さらに国公立及び私立の各医学部・看護学部での講義、がんセンターでの勉強会等も行われております。
サイモントン療法は、カール・サイモントン博士認可の機関(日本では当NPO法人のみ)で正式にトレーニングを受け、認定を受けたセラピストのみが行うことが許可されています。