453 がん患者さん 2016/10/31(月) 14:28:25.18 ID:dwn9uwvl0
 獣道の脇では、樹の影や枝の上で紅い眼が蛍の光の様に幾つも光が点滅している。  
   まさか、さっきの遠吠えで仲間を呼んだんじゃないだろうな。  
   オレの悪い予感が的中するかのように、獣道の脇、樹の影からぞろぞろと狼の様な魔物が出てきた。  
   枝の上から飛び降りる魔物。  
   よく見ると数本の樹に、魔物か動物の爪痕があった。  
   どの魔物も涎を垂らし、オレに鋭い牙を向けて威嚇して吠えている。  
   腹が空いているのか、苛立ったように足を踏み鳴らし、今にも突進してきそうだ。  
  
   嫌な目だぜ、どいつも同じ様な面してやがる。仲間でオレを狩るつもりか?  
   オレはまだ十一なんだぞ。こんなとこで、魔物の餌になりたくねぇ。  
   オレは魔物を見回しながら走り、心の中で愚痴を吐く。  
   こいつら襲ってこないのか?  
  
   その時、オレは獣道に転がっていた小石につまずき、片足が派手に上がる。  
  「どわっ」  
   オレは間抜けな声を出してしまった。  
   オレの身体がぬかるんだ地面に倒れそうになる。  
  
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