877 一般職員 2016/03/25(金) 12:50:27 ID:6Ml1K0bQ
山下史雄府警本部長(10日、京都市上京区・京都府警察本部)
「悪を取り締まる力、人を思いやる心を併せ持つのが理想の警察官像。刻々と変わる情勢に柔軟に対応し、府民のための警察を目指す」。穏やかな語り口に強い信念がにじむ。
長く生活安全部門で企画立案と実践に携わった。ピッキング被害が急増した2000年に警察庁生活安全企画課理事官に就任。当時は「防犯」が住宅の価値として評価されにくかったが、国土交通省やメーカーと連携し犯罪に遭いにくい住宅や鍵の普及に尽力した。
9年後。警視庁生活安全部長として東京都内で刑法犯認知件数が最悪だった足立区の治安対策に乗り出す。宅地開発で住宅や施設の防犯性を一体的に評価する認定制度創設に向け奔走した。美しいまちを印象づけて犯罪を減らす「ビューティフルウィンドウズ運動」も展開し、ワースト1を脱した。
警察庁時代からサイバー犯罪捜査や学生防犯ボランティアの組織化など京都府警の先進性を評価してきた。喫緊の課題に王将社長殺害事件がある。「住宅街に隣接した場所で拳銃が使われた凶悪犯罪。府民の不安は大きい」。着任後すぐに現場を視察し、解決を誓った。
折り目正しい所作が印象的だが、「明るく快活な性格」と自己分析する。妻と長男のいる東京を離れての単身赴任。幼稚園から習ったピアノを趣味にし、バイオリンを音大で学んだ妻と二重奏を奏でることも。弦楽器担当の妻に触発されて、数年前からビオラの練習を始めたそうだ。
2014年02月16日 22時00分配信