1 野に咲く名無し@転載禁止 (adbe54e5) 2024/02/03 (土) 09:20:27.166 ID:76ife08wa
「鬼は外ー! 福は内ー!」
この時期になるとどこからともなくそんな声が聞こえてくる。節分で豆を撒く家庭は昔と比べてもぐっと減ったと思われるが、それでも小さな子ども達がいる家庭や保育園などでは元気な豆まきのかけ声が聞こえるものだ。
農園でも同様に節分を迎えているようだが、他とは少し違った様相だ。
まず、最近全国区となりつつある恵方巻は提供されない。また農園という立地の都合から豆をまき散らかすわけにもいかないので、農園の労働者たちは肥料を柄杓で撒きながら「鬼は外、福は内」と気持ちだけでも節分気分を味わっていた。
▶【画像14枚】節分で賑わう保育園の様子。農園では、労働者たちが堆肥を…(続きを見る)
そんな折、黒いサングラスをかけた農園従業員が、同様に堆肥の入ったバケツと柄杓を手に現れた。
彼らはそれを農園に撒くでもなく、なんと農園労働者にかけ始めたのだ。
「福は内」。それだけを繰り返しながら農園労働者たちに堆肥をかける農園従業員という光景は、一見するととても異様だ。
この奇妙な光景について同行していた現地ガイドに質問をしてみた。
──なぜ彼らは堆肥を労働者にかけているのですか?
「ああ、初めて見る人は驚きますよね(笑)。あれはこの土地にある豊作祈願の一種ですよ」
──豊作祈願
「ええ。ああやって作物にとっての『福』である栄養たっぷりの堆肥を労働者の内にも取り込むことでこの地の人にも、作物にも豊作がありますようにと」
──なるほど。健康上問題はないのでしょうか?
「馬鹿言っちゃいけないよ、お兄さん。農園労働者たちは健康そのものさ」
そうは言うものの、当の労働者本人たちはむせ返るような堆肥の匂いに顔を歪ませ…(無料会員はここまでです。有料会員になると全記事読み放題!月額1,050Tulip $~)