1 野に咲く名無し@転載禁止 (cba0f896) 2024/03/23 (土) 12:23:45.762 ID:OdiIKSE7g主
新球場、高尺スカイドームで迎えたパドレス戦 先発山本が大量失点、打線は勢いを見せたが惨敗だった
スタジアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年もWSは無理だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、去年のMVP大谷は独りベンチで泣いていた
WBCで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる通訳・・・
それを今のドジャースで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」
大谷は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、大谷ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」
大谷は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、大谷はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいない・・・?」
ベンチから飛び出した大谷が目にしたのは、外野席までガラガラの観客だった
適当に旗が振られ、雑音のようにエンゼルスの応援が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする大谷の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ショーウィー、打撃練習だ、早く行くぞ」
声の方に振り返った大谷は目を疑った
「ト・・・トラウトさん?」
「なんだショーウィー、居眠りでもしてたのか?」
「レンドン…」
大谷は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:フレッチャー
2番:大谷
3番:トラウト
4番:レンドン
5番:プホルス
6番:アップトン
7番:アデル
8番:スタッシ
9番:シモンズ
暫時、唖然としていた大谷だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てない・・・勝てないんだ!」
██からグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走する内川、その目に光る涙は喜びとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている大谷が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った