2 野に咲く名無し@転載禁止 2024/06/21 (金) 21:47:46.220 ID:Hc3FR7Cwa主
大迫さんは、子どもの頃からクジラやイルカが好きで、土佐湾でのガイド歴10年。排せつシーンには何度も遭遇し、「鼻水が役に立つなら、うんこも役立つのでは」と、田島さんに相談。採取できた排せつ物を科学博物館に送ることになった。
クジラ類の研究では、海岸に打ち上げられた死骸を調べることが多い。田島さんは「うんこはクジラの生態を研究する上で貴重な資料。行動パターンに詳しい大迫さんらなら、多く採取してくれそう」と期待する。
大迫さんらのホエールウォッチングでのクジラの遭遇率は70〜80%。排せつシーンは全く未知数だったが、昨季は5回、出会えた。
排せつ物は10分もたたずに、雲散霧消する。採取は時間との闘いだ。排せつが確認できたら、近寄って網ですくう。最初はたも網で挑戦したが、網目が粗く、プランクトンネットや女性用ストッキングを貼るなど改良した。
乗船客には出港前、プロジェクトについて説明する。排せつ物だけに「芳香」とは言い難いが、大迫さんは「運がつきました、と理解を求め、苦情はありません」と笑う。
採取後、ペットボトルに詰めて冷凍し、厳重に梱包して、科学博物館に送る。「荷札には、さすがに『うんこ』とは書かず『検体』とします。ウソではないでしょ」
DNA鑑定の結果、クジラ館長の正体はカツオクジラだった。ニタリクジラは外洋回遊型で研究者の間では以前から、外見が似ている沿岸回遊型のカツオクジラではとの指摘があり、それが証明されたことになる。
クジラの排せつ物は、その生態だけでなく、海洋汚染や地球温暖化などの現状を知るうえで重要な資料といい、大迫さんは「これからも採取を続け、研究に貢献したい」と話す。