5 野に咲く名無し@転載禁止 2024/11/12 (火) 15:17:41.682 ID:d44M3zVFG
「お前のオフクロは淫売だ」
「金さえ払えば誰とでもヤる淫売なんだ」
「だから殺したんだ」
マークの脳裏にはある日の出来事が鮮明に焼き付いていた。
その日実家に帰ると、銃を持った父が呆然と突っ立っており、傍らには血濡れになった母の射殺体があった。
マークが駆け付けるまで両親の間にどんなやり取りがあったかはわからない。しかし父は「お前だって俺の子供かわからない」と言い、冷たい視線をこちらに向けるだけだった。
その父の目を見てマークの中で何かが壊れ、我を忘れて父を殴り倒していた。
父の顔がもう誰だか分からなくなるほどに変形していても、マークの拳が止まることはなかった。
ようやくマークが我に返ると、父にはまだ息があった。
しかし「お前は淫売の息子なんだ」と最期に言い残し、銃を頭に突き付けて引き金を引いた。
どんなに祈り続けても、神様は助けてくれなかった。
いつも裏切られ続けてきた。
マークにとっての“神様”などどこにもいなかったのだ。