67 野に咲く名無し@転載禁止 2025/05/22 (木) 21:29:05.748 ID:5L5A561p2主
デトロイトに来て5年、チームメイトとも距離を感じ、街のファンからも愛されなかった。孤独は、ぽぽのスイングと同じくらい重かった。その夜、タイガースタジアム近くの路地裏で、ぽぽは一人の男に出会った。男は革ジャンを羽織り、街灯の下で煙草を吸っていた。デトロイトの夜は危険で何度も生死をさまよったが、ぽぽは気にも留めなかった。むしろ、誰かと話したい気分だった。「よお、ぽぽじゃねえか」男が言った。声は低く、どこか親しげだった。「試合、見たぜ。あのソロHR、悪くなかった。」ぽぽは驚いて立ち止まった。ファンだと名乗る男、ジェイクは、地元のバーテンダーで、タイガースの試合を毎晩バーで流していると言った。ジェイクの目は、ぽぽの知らない優しさを持っていた。二人は路地裏のバーでビールを飲みながら話し込んだ。ジェイクはデトロイトの街の歴史や、タイガースへの愛を語った。ぽぽは自分の故郷、名古屋での日々や、期待に応えられない重圧を初めて口にした。ジェイクはただ頷き、笑顔で聞いていた。「この街は冷たいけどさ、温かい奴もいるんだぜ」とジェイクが言った瞬間、ぽぽの胸に何か熱いものが広がった。それは、5年間感じたことのない感覚だった。
そうしてジェイクに完全に心を許し、カルアミルクを口にした瞬間、ぽぽの意識が飛び、視界が真っ黒に染まる。
気が付くと、見知らぬ天井を見上げていた。ベッドに横たわるぽぽは全裸のまま手足を縛り付けられており、目の前には満面の笑みを浮かべたジェイクの姿があった。