8 野に咲く名無し@転載禁止 2025/08/23 (土) 06:26:14.679 ID:7VU697J4a主
4月7日(回復と懺悔)
仕事から帰って玄関を開けた瞬間、階段から漂う異様な臭い。慌てて見に行くと──
ぷゆゆは色素が抜けたように真っ白になり、体がぴくぴくと痙攣していた。目はうつろで、今にも死にそうな顔をしている。いや、正確には"死にかけていた"。
「…やべえ」
慌てて縄をほどき、ぷゆゆを抱きかかえて台所へ直行。冷蔵庫から、ぷゆゆの大好物「じゃがいも(北海道産男爵)」を取り出し、目の前に置いた。
最初は弱々しく、「ぷー…」と一鳴きしただけだったが──
次の瞬間、ぷゆゆの口がじゃがいもに触れた瞬間、体がふわっと光を帯び、みるみるうちに色素が戻っていった。黄色が蘇り、潰れていた目が元通りのまん丸に。ひび割れていた皮膚も瞬時に回復し、ぷゆゆは「ぷー!ぷー!」と元気に跳ね始めた。
じゃがいも=万能治癒アイテム。まさかここまでとは。
ぷゆゆは俺の膝に飛び乗り、困り眉を極限まで下げた状態で、「ごめんなさいぷー…もうしないぷー…」と小声で鳴いた。大きな黒目でじっと見つめられると、さすがに胸の奥がチクッとした。
とはいえ、念のためその夜も階段に縛り付けた。今回はゆるめに。反省の時間は、少し長めにとるべきだ。