469 一般名無し質問者 2022/11/30(水) 10:36:41 ID:4X4ZIgS20
 「やい、木ぃ。」 
  
 >>470の木ってのはな、>>471がつけた名前だ。 
 >>472のすぐ前に立っている、でっかいでっかい木だ。 
 秋になると、茶色い>>473実を、いっぱいふり落としてくれる。 
 その実を、>>474が、木うすでついて、石うすでひいてこなにする。 
 こなにしたやつを>>475にこね上げて、>>476て食べると、ほっぺたが落っこちるほどうまいんだ。 
  
 「やい、木ぃ、>470の木ぃ、実ぃ落とせぇ。」 
  
 なんて、昼間は木の下に立って、かた足で足ぶみして、>>477したりするくせに、夜になると、>471はもうだめなんだ。 
 木がおこって、両手で、「>>478。」って、上からおどかすんだ。 
 夜の>470の木は、そっちを見ただけで、もう、>>479なんか出なくなっちまう。 
 (>470の木/斎藤隆介)