5 ヽ ( (c :; ]ミノ (sage) 2016/12/06(火) 20:07:32 ID:t2uPe9wp0
羞恥で顔が熱くなる。僕の浅ましい欲望は全て見透かされていた。彼はその様子を見て、まんまるとした顔にサディスティックな笑みを浮かべている。
僕は彼が後ろに立った時点で性的な行為が行われるのを期待していたのだった。その時から完全に勃起をしていた。そんなこと、恥ずかしくて言えない。
からさんは無言で俯いている僕の首筋や耳をいやらしい手つきで撫ではじめた。
性感帯をまさぐられ、 嫌だと思う意思に反して身体は快感で身を震わせる。
からさんと出会わなければ、自分の中にホモセクシュアルとマゾヒズムが潜んでいるとは一生気づくことはなかっただろう。 僕は彼に逆らうことが出来ない。
スラックスのジッパーを下ろされ、先走りに濡れた怒張に直に触られた。敏感になったそこを刺激され、おもわず姿勢が前屈みになる。
「唐澤さん…やめて下さい…」
僕の嘆願を無視して、クリームパンのような手は僕のペニスを容赦なくなぶった。二人しかいないオフィスに性器がこすれるいやらしい音だけが響く。
「からさん…やだ…」
もう一度口を塞がれた。今度は唇が触れるだけの優しいキスだった。それに反して僕のペニスを握る手の動きは一層激しくなる。
「からさん、からさん」
無意識に彼の名前を何度も呼んでいた。僕はからさんに深いキスをせがんだ。粘膜が触れ、厚い舌が口の中に差し込まれた瞬間、喘ぎ声を発し彼の手の中に勢いよく射精した。
「ひろあき、素直になるナリよ。どうされたい?」
彼の問いに僕は答える。
「からさん、抱いてください…おねがいします…」
僕と彼との官能小説がディスプレイに表示されたままのPCが床に落ち、僕は彼に硬く冷たいデスクに押し倒される。その感触に背筋が震え、僕は覆い被さってきたからさんの重く柔らかい体にしがみついた。
深夜残業は、当分終わりそうにない。