11 野に咲く名無し@転載禁止 2024/09/03 (火) 22:01:56.115 ID:Kb2pYUXF2主
🥺「つづきかいて。助からない方向で」
🤖「数日が経った。窓の外は依然として凍りついた白い世界のままだった。琴葉姉妹は、外に出ることもできず、家の中で静かに時間を過ごすしかなかった。暖房が動いていたおかげで、しばらくは耐えられたが、燃料が尽き始めたとき、家の中の温度も次第に下がっていった。
食糧もすでにほとんど尽きていた。葵は口にできる限りの少量の食べ物を分け合いながら、なんとか生き延びようとしていた。茜は葵のためにできるだけ強くいようと努めたが、その顔には疲れと不安が浮かんでいた。
「茜、もう…本当に食べ物がないね…」葵はかすれた声で呟いた。彼女の頬は痩せ、体力も限界に近づいていた。
「大丈夫、葵。私たち、まだ生きているよ。少しでも暖かくして、なんとか耐えよう。きっと誰かが助けに来るはずだから…」茜は微笑もうとしたが、その言葉に自信はなかった。外の世界がどうなっているのかも、もうわからない。全てが静まり返り、凍りついた世界に二人だけが取り残されたかのような感覚だった。
時間の感覚すら曖昧になっていく。日は昇らず、夜も続いているように感じられた。凍りついた窓の向こうには、何も見えない。ただ、永遠に続くような冷たさだけが広がっている。
「茜…もう、眠ってもいいかな…?」葵が疲れたように目を閉じる。
「だめだよ、葵。まだ眠らないで。話をしよう。何でもいいから、私たち、話し続けていようよ…」茜は必死に声をかけるが、葵の返事はなかった。静かな呼吸音だけが、薄暗い部屋に響いていた。
茜は葵の手を握りしめた。冷たい指先に、自分の体温を少しでも伝えようとしたが、その手の冷たさはまるで死神がすぐそこにいるかのように感じられた。何度も自分に「大丈夫」と言い聞かせたが、その言葉はもはや意味を持たなかった。
このまま、助けは来ないのかもしれない。茜はそう感じ始めていた。二人だけでこの凍りついた世界の中、どれだけ耐えられるのだろうか。生きる希望が薄れていく中で、ただ、姉妹として一緒にいることだけが唯一の支えだった。
葵の手を握り続けながら、茜は目を閉じ、静かに祈った。寒さが全身に広がり、意識が薄れていく中で、彼女の心にはもう、深い眠りと静寂だけが待っていた。
二人はまだ生きていた。しかし、その命がどこまで続くのかは、誰にもわからなかった。」
だって🥺